不安とは自分の中の自分が壊される恐れがあるときにぼんやりと感じるもの。
回避性パーソナリティ障害を調べていて参考になりそうだったので「失われし自我をもとめて」という書籍を読んでいる。
1970年に出た書籍なので言い回しが古かったり難しい。
自分も含めて必要な人がわかりやすいように数回にわけて感想と共に書いていきます。
何かの参考になるとうれしいです。
今回のテーマは「不安」です。
不安とは何か?
不安とは自覚存在としての自我が脅かされるときに感じるもの。
本書には不安をこのように定義づけている。
ざっくりと言い換えると「不安とは自分が思う自分のイメージが壊される恐れがあるときに感じるもの」となります。
現実の危険に対してではなく、自分の心の奥の更に奥にある葛藤から生まれる。
恐怖との比較
似ている心理状態に「恐怖」がある。
恐怖も不安と同じく自分が何かに脅かされるときに感じる。
違うのは対象。
何が自分を脅かすのかわかっている場合は恐怖。
何に脅かされるのかわからない場合は不安になる。
恐怖は対象がハッキリしているので対応ができる。
しかし不安は対象がぼんやりとしているので対応もできず不安が不安を呼ぶ。
不安は自我意識を破壊する
不安は地雷のようなものと書いてある。
なぜなら不安は自分の中にある核にあたる部分を破壊してしまうからだ。
例えば、不安に対してサッカーの試合をするとする。
味方選手はパス交換からシュートをするけど不安はこちらの監督の頭を蹴り飛ばしてくる。
監督はKOされてしまう。
すると選手はどうすればいいかわからなくなる。
これが不安に襲われた人の頭の中らしい。
不安に勝つには自己認識を強化する
自分の中の監督がいなくなると自分は何をしたいのか?何をすればいいのか?わからなくなる。
自分が何者かわからないものだから生きる方向もわからなくなる。
対策は自己認識を強めて自分は何者で何をしたいのかハッキリさせる必要がある。
まとめ
不安とは自分の中の自分が壊される恐れがあるときにぼんやりと感じるもの。
もし壊されてしまうと自分が何者かわからなくなる。
今まで不安に対しては漠然ともやもやするイヤな気持ちとしか思わなかった。
詳しく知ると非常に危険なものだとわかる。
本書ではこの後、自己認識の強め方が出てくると思うので期待したい。
では。